百武彗星(C/1996B2)

1996年3月 突然この大彗星はやってきた。
C/1996B2 人類がこれまで見たことが無い最長の尾を持つ百武彗星だ。
私も360℃開けた田園で友人たちとあんぐりと口を開けて見上げた。
空の端から端まで尾が横たわっていた。
実はそれまで私は彗星には縁がなかった。縁がなかったというよりそれほど興味もなかった。理由もあって彗星は発見時の明るさは10等星以上の暗さで刻々と移動していくため、観測しようにも計算機片手にやらないといけない大変面倒な対象だった。
偶に肉眼彗星と呼ばれる6等以上の光度に成長する彗星が噂になるがそれも面倒に感じて気興味が湧かなかった。しかしこの百武彗星によって、完全に落ちた。
翌年観測する事になるC/1995O1 仕事そっちのけでヘールボップ彗星を追っかけすることになった。

1996年3月24日撮影
※この当時はフィルムによる撮影でアルバムに残っていた写真をスキャンしています。